「みんなと一緒にがんばる姿がいいな…」憧れを抱いていたのは

八戸西高校ラグビー部 マネージャー 砂渡すみれ さん
「部活動やインターハイに憧れていたんです。学校のみんなと一緒になって、がんばる姿がいいなと思って。フィギュアは学校単位ではなかったので…」
そんな時に出会ったのが、マネージャーを募集していたラグビー部でした。
フィギュアスケートの選手として歩んできたなかで迷いもあったものの、花園を目指すラガーマンの姿に気持ちを固めました。
八戸西高校ラグビー部 マネージャー 砂渡すみれ さん
「高校総体の壮行式でラグビー部の円陣を見た時に感動しちゃったんです。実際に生でプレーを見た時も熱くて、団結力を感じて、その時にマネをやってみたいと思いました」
ルールやプレーについては周囲に聞きながら猛勉強。慣れないマネージャー業をこなす砂渡さんの青春の日々が始まりました。練習中には、選手がすぐに水分補給ができるよう、プレーが止まるたびに両手で水筒の入ったケースを運びます。その重さは約20kgです。
八戸西高校ラグビー部 マネージャー 砂渡すみれ さん
「特に真夏が1番しんどかったです。それでも、やっていくにつれて気持ちが強くなっていきましたし、視野が広くなったなと感じています」
砂渡さんの視野の広さは、取材中にもあらわれていました。
話を聞いていた最中に、練習が行われていたグラウンドでプレーが止まると、違和感を覚えた砂渡さんは、すぐさま選手のもとへ駆け寄ります。そして、すぐさま、けがをした選手にテーピングを施しました。

八戸西高校ラグビー部 マネージャー 砂渡すみれ さん
「常にグラウンドにいる選手全員を見ているんです。誰かがけがをしたら誰よりも早く駆けつけるように、意識はグラウンドにあります」
ラグビーは、コンタクトプレーの激しさが魅力ですが、それと同時にけがと隣り合わせのスポーツです。だからこそ砂渡さんは、常にアンテナを張り巡らせて“選手ファースト”でマネージャーとして過ごしてきました。選手を応援するとともに、支えてきた砂渡さんには“新たな夢”が芽生えていました。















