「病院を守りたい」の思いで虚偽の死亡診断書の作成を指示…

「みちのく記念病院」の元院長・石山隆 被告は25日午後2時半頃、初公判に出廷するため青森地方裁判所に入りました。

石山被告は2023年3月、入院中の男が同じ病室にいた患者を殺害した事件で、弟で医師の哲 被告(60)と共謀し、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を作成し、事件を隠ぺいしようとした犯人隠避の罪に問われています。

青森地裁で25日に開かれた初公判で、石山被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
このあと、検察側の冒頭陳述などで弟で医師の哲 被告が、殺害された男性の血液検査の結果から死因を「肺炎」とすることを提案したとしています。

これに対して弁護側は、石山被告は、哲被告からの提案を受け「病院を守りたい」という思いで診断書の作成を看護師に指示したと指摘しました。

次の裁判は来週29日(月)に、石山被告への被告人質問などを経て、結審する予定です。