青森市で創立60年以上の「青森准看護学院」が、入学者の減少などを理由に2年後の2027年3月で閉校することが分かりました。

1962年に青森市医師会が開校した青森准看護学院は2年制で准看護師を育成し、昨年度までに約3800人が卒業しました。

医師会によりますと、2025年3月の総会で来年度の入学生の募集を停止し、今年度の入学生が卒業する2027年3月をもって閉校することを決めたということです。

学院は10年以上前から入学者が定員の40人を割り、昨年度からは半分以下に留まっているため、医師会は事業費として年間約1000万円を負担していました。

入学者が減少する背景にあるのは、准看護師の減少です。

厚生労働省によりますと、自らの判断で看護業務ができ、4年制大学などで資格取得を目指す看護師は年々増えている一方で、医師や看護師の指示を受けて業務を行う准看護師は減っています。

こうしたなか、医師会は行政からの追加の支援を受けられず、資金面で運営継続は難しいとして閉校を決定しました。

在校生については、閉校まで従来通りの体制で育成するということです。