原子爆弾が落とされた広島と長崎で、2度の被ばくを経験した青森市の福井絹代さん(95)が、青森県弘前市で開かれた写真展で当時の状況を語りました。
今から80年前に広島と長崎に落とされた原子爆弾による悲惨な状況を知ってもらおうと、弘前市で当時の写真などを展示する「原爆と人間展」が開かれました。
この会場に、広島と長崎で2度被ばくした経験を持つ95歳の福井絹代さんが訪れ、講演しました。
福井絹代さん
「残された子どもたちがどんな思いをして生きていくか、それを大人の人ははっきり認識してほしいですね。そうじゃなければ子どもがかわいそうです」
来場者は
「(福井さんの)今までのことを思うと本当に心が痛い。ただ涙が出ます。だから戦争はやめてほしい」
福井さんは時折、涙をにじませながら核兵器の恐ろしさや戦争の悲惨さについて語り、戦争のない世界を願いました。