コメ概算金の目安額『過去最高』に 全品種引き上げ額も『過去最高』に

JA全農あおもり 成田具洋 本部長

JA全農あおもり 成田具洋 本部長
「これまでの概算金・概算金相当額でも過去最高の単価。営農を継続していくために、この程度は必要であろうというのが、1つの基準」

JA全農あおもりは19日に会見を開き、2025年産米の概算金の目安額を発表しました。

それによりますと、一等米60kgの目安額で「はれわたり」と「まっしぐら」は、いずれも2万6000円で、2024年より1万1000円高くなりました。また「青天の霹靂」は、生産者の手取り額が3万円程度となる見込みで、2024年より1万2900円高くなりました。

いずれの品種も概算金の目安額、そして前の年からの引き上げ額は過去最高です。

JA全農あおもり 成田具洋 本部長
「(概算金が)高すぎれば販売面でリスクが大きくなったり、少なすぎれば青森のコメはどうなんだと生産者の不満が聞こえる。まっしぐら・はれわたりに関しては、いいところなのかなと」

例年であれば概算金の目安額は9月に発表されていますが、2025年は前倒しとなりました。その理由について、JA全農あおもりは、猛暑で生育が早まった上、業者間でコメの獲得競争が激しくなったことなどをあげています。

農林水産省によりますと、全国のスーパーでのコメの平均価格は8月10日までの1週間でコメ5kgあたり3737円となっています。JA全農あおもりは、店頭販売価格について小売業者が決めるものとしたうえで、3500~4000円の間で設定されたらいいとしています。