女優の黒柳徹子さんが戦時中に疎開した時に使ったことでも知られる、青森県南部町にある青い森鉄道の「諏訪ノ平駅」。老朽化のため、新駅舎の建て替え工事が始まることになり、お別れの会を開かれました。

南部町にある青い森鉄道「諏訪ノ平駅」。
1933年に開設され、戦時中には諏訪ノ平に家族と疎開した女優・黒柳徹子さんが通学の際に利用していて、「黒柳さんゆかりの駅」としても知られています。

地域を見守って92年。歴史ある駅舎も老朽化が進み、このほど建て替えられることとなりました。

訪れた人
Q.昔と変わっていませんか?

「全然。昔にしては建物がハイカラでね」

訪れた人
「なくなるのと、細く長く続いていくことでは、とんでもない違いが最後には生まれると思う」

工事開始日を3日に控え、2日はお別れの会が開かれました。

地元住民ら約30人が思い出の駅舎を見て回りながら写真を撮り、名残を惜しんでいました。

諏訪ノ平駅改築整備推進協議会 西舘隆 会長
「(旧平良崎村の)玄関口だった。世帯数は100を割ってしまいましたけれども、何とかこれを機に、さみしさを交友人口がカバーしていただけるような、新駅舎を期待している」

新たな駅舎は、今の約半分の広さで待合室とホームへの通路のみになります。

新駅舎は2026年2月にお披露目され、近隣にある名久井岳県立自然公園などへの玄関口として大きな役割を担うことになります。