「吉兆」で10年修業 毎日続けた“日記”と料理本を読む習慣

木村貴久さん
「日本の一番の大都会である東京に出て何かで勝負してみたいなって思ったので、料理の専門学校に行きながら、タレントになろうと思っていろんな事務所を受けてということは1年間やりました。東京へ出てみて東京の大きさとか、いろんな人の大きさがわかったので、中途半端なことをしていては無理だなと思って、料理の世界にハマろうと思った」

料理の専門学校で成績の良かった木村は、卒業後、『吉兆』へ就職した。
木村貴久さん
「作法や料理に対する向き合い方、食材に対する感謝の仕方とか、料理だけではなくていろんな面を教わりましたね。毎日のように先輩の盛り付けの色合いや方法を日記に書いていました。『こうだった』とか『この色をこっちに使っていた』とか。あとは、料理の本を毎日1冊は読んでいました」
吉兆で10年働き、2番手にまで上り詰めた。しかし、自分のお店を持つことが念頭にあったため退職。

赤坂や銀座にある別の店で働いてる際、常連客に誘われ、念願だった独立への一歩を踏み出す。