事故調査委が最終報告書を青森県教育委員会に提出
(2023年10月5日 公開記事)

青森県十和田市の農業高校で2021年、実習中に男子生徒が大けがをした事故で、事故調査委員会は学校側の危機管理体制に問題があったとする最終報告書を青森県教育委員会に提出しました。

この事故は2021年12月、県立三本木農業高校の牛舎で実習をしていた男子生徒が頭から血を流して倒れているのが見つかり意識不明の重体となりました。事故調査委員会は、その場にいた実習助手の男性が生徒が近くにいたにも関わらず牛を追い払うために農具を振り回したことについては不適切だったとした上で、学校側の危機管理体制に問題があったとする最終報告書を県教育委員会の風張知子教育長に手渡しました。

事故調査委員会 大泉常長委員長
「二度と同じような事故を引き起こさないためには、県教育委員会においても当該校とともに当事者として再発防止に向けて真摯に取り組むことが重要である」

県教育委員会は今後すべての県立高校に実習時の安全管理見直しを呼びかけることにしています。