「過失があると認定することは困難」実習助手だった男性を不起訴処分に
(2024年2月27日 公開記事)

2021年に青森県十和田市の農業高校で、実習中に安全管理を怠り、近くにいた男子生徒に大けがをさせたとして、業務上過失傷害の疑いがもたれていた実習助手だった男性について。検察は27日、不起訴処分にしました。

この事件は2021年12月当時、十和田市にあった県立三本木農業高校の牛舎で暴れそうになった牛を追い払うために実習助手の男性が鉄製の用具をふり上げたさい、近くにいた男子生徒の頭に接触。意識不明の大けがをさせたとして業務上過失傷害の疑いが持たれていました。

青森地方検察庁は、実習助手だった男性を27日付で不起訴処分としました。

その理由について検察は「生命身体が危険にさらされている状況のもとで、生徒を退避させることなどまで求めることは難しく、過失があると認定することは困難と判断した」としています。

また、検察は学校側の過失も調べ「当時の状況では学校側の過失を認めて刑事罰を科すことは難しいと判断した」としています。