海上自衛隊大湊地区隊は、取り扱いに注意が必要な約270件の行政文書を外部へ持ち出した50代の自衛官や、隊員にパワハラ行為をした40代の幹部自衛官に対し、懲戒処分にしました。
海上自衛隊によりますと、大湊衛生隊に所属する50代の海曹は、行政文書の取り扱いを行う部署に所属していた2022年6月~12月にかけ、取り扱いに注意が必要な274件の行政文書を管理者の許可を得ることなく、部隊外にある本人の住居へ持ち出したということです。
聴き取りに対して海曹は「異動が決まり、私物の片付けに使っていた段ボールに入っていたのを気づかず、気づいた後も放置していた」と話していて、「ご迷惑をおかけし申し訳なく思っております」と反省しているということです。
自衛隊は26日付けで、この海曹に対して停職3日の懲戒処分としました。
また、海上自衛隊は2023年10月~12月にかけ、同僚隊員1人に対し、大声で怒鳴ったり、威圧的な言動をしたりして同僚隊員や周りにいた事務官のあわせて3人に精神的苦痛を与えたパワハラ行為をしたとして、大湊地区総監部の幹部自衛官の40代の尉官を26日付けで戒告の懲戒処分としました。
海上自衛隊は個人の特定に繋がるとして、2人の階級については今回、明らかにしていません。