親の離婚で寂しさも…楽しみは料理人の父親との食事

織田さんの少年時代は、親の離婚もあり、少し寂しい時間を過ごすことが多かったが、そんな中でも楽しみだったのが、料理人の父親にさまざまな店へ連れて行ってもらうことだった。

織田一志さん
「食道楽でですね、うちの親父は。よく2人で子どもの頃に飯を食べに行くと、6人前ぐらい食べるんです。『なぜそんなに注文するのかな?』と思ったら、父親が『一志よく聞け』と。『いろんな料理がたくさんこの世の中にはあるから、いろんなものをちょっとずつ食べろ』と言いました」

そんな父の影響で、将来の夢は料理人。夢を叶えるべく高校は中退し、視野を広げるために上京。フレンチに和食とさまざまなジャンルの料理店で修業していたが、父親の体調不良で青森へ帰り、店を手伝うことに。

織田一志さん
「親父の体調が悪くなったので一度青森に戻って、親父の店に行って親父の手伝いをしながらそばにいました。親父を支えなければと思っていたので」

父親の手伝いをしながらも、徐々に自分の形をつくり上げていた頃、青森で運命の出会いが訪れる。