秋田県産のコメから基準値を超える「カドミウム」が検出された問題で、東北農政局は7日、コメを購入した青森県の業者に立ち入り検査を実施しました。業者は「回収を進めている」と明らかにしました。

この問題では、秋田県の農事組合法人が出荷した「あきたこまち」から国の基準値を超えるカドミウムが検出され、青森市の米穀会社に約13トンが渡っていました。

東北農政局は7日午後、この米穀会社に立ち入り検査を行い、回収状況や管理方法について聞き取ったということです。

この米穀会社は青森テレビの取材に対して、市場に流通している可能性がある5トンのコメについては、5日に取引先に依頼して「回収を進めている」と説明しました。

秋田県によりますと、今回のコメが生産された小坂町は、土壌から「カドミウム」が検出されやすい地域で、通常は水田に水をはるなどの対策をとっていますが、法人は「管理が行き届かなかった」と説明しています。

コメの流通に詳しい関係者によりますと、「青森県内では田植え前に土壌を分析している。カドミウムが検出されるような場所に作付けすることはない」ということです。

回収したコメについては、国と秋田県が適切に処分するとしています。