青森県の無形民俗文化財に指定され130年以上の歴史を誇る佐井村の「福浦の歌舞伎」。福浦地区以外の出演者の協力を受けながら、4月10日に舞台を踏むのに向けて稽古が熱を帯びています。

佐井村福浦地区で、明治時代から130年以上受け継がれている「福浦の歌舞伎」。この春は、2つの演目を披露することにしていて、2日の夜は「太閤記九段目」の稽古を重ねました。

福浦の歌舞伎は、地元の漁師たちが主体となって演じる全国でも珍しい「漁村歌舞伎」ですが、少子高齢化などの影響で担い手が不足。

10年ほど前からは、福浦地区以外からも出演者を受け入れていて、この春はほぼ半数が地区外からの参加となり、指導を受けながら稽古に励んでいました。

福浦芸能保存会 田中 均 会長
「ことしは頑張って2演目やることになりました。なんとかクリアしていけるように頑張りたいなと思います」

地区外からの支援を受け、伝統をつなぐ「福浦の歌舞伎」。春の特別上演は、4月10日午後1時半から佐井村の歌舞伎の館で披露されます。