「青森県立中央病院」と「青森市民病院」を統合してできる新たな病院について、整備後の「騒音」や「日陰」など生活環境が大きく変わらないとするデータが候補地周辺の住民に示されました。
17日に開かれた「広聴会」には、青森県の宮下宗一郎知事と青森市の西 秀記市長が初めてそろって出席し、整備候補地の県営スケート場周辺の住民、約90人と顔を合わせました。
会では、渋滞や騒音に対する懸念など、事前に住民から集めた意見に対し、宮下知事と西市長が想定データを基に説明しました。
このうち、ドクターヘリが着陸する際の音のレベルは、ヘリポートから200mの室内にいた場合、約53デシベルで現在の同じ地点の屋外と同程度としました。
また、建物でできる日陰の範囲が最も広がるのを冬至の午後4時とし、現在のサンドームとスケート場でできる影より広がるものの大きく変わらないことなどが示されました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「(職員が)今まで口頭で説明していたことを、私たちの気持ちを含めながら伝えられたことには意味がある」
浜田青葉台町会 菊池博英 会長
「専門的な説明をしていただきました。あれは非常にわかりやすく良かった。ただやはり、最初のボタンの掛け違いというか、まだ簡単に『はい そうですか』という訳にはいかないということは感じた」
県と市は今年度中の基本計画の策定を目指し、策定後も住民への説明を続けるとしています。