古民家を再生 地域と地域の架け橋に「空き家コーディネーター」

同じく東通村地域おこし協力隊の桑原杏奈さん(25)は、『空き家コーディネーター』という活動をしています。2024年の5月、築47年の古民家の改修工事に着手。12月に『古民家ゲストハウスはれのち』をオープンしました。

※東通村地域おこし協力隊 桑原杏奈さん
「私一人ではできなかったので、多くの地域の方や友だちなどいろんな方に助けていただいてオープンすることができて本当にうれしく思います。でも、これからなので、まだまだ協力していただくこともあると思うし、さらにいろんな人と出会って新しいつながりができて、発展していければいいなと思っています」

この日は、東通村役場の職員がゲストハウスを視察に訪れ、桑原さんは中を案内しながら古民家をどのように再生させたのかを丁寧に説明しました。

※東通村地域おこし協力隊 桑原杏奈さん
「和室を残したまま、床の間とか欄間も残したまま洋室にしてリビングにしました」
※東通村 企画課 須田翔多さん
「これからは関係人口(流動的にその地域に関わる人)の創出や東通村を知らない人にどんどん知ってもらって、このゲストハウスも東通村ももっともっといろんな人に知ってもらえる働きをしてもらえれば」

漆喰が施されたゲストハウスの壁は、地域の方々の協力を得て約3か月かけて完成させました。リビングは、宿泊者だけでなくビジターも利用できます。2階には、ツインタイプの客室が3部屋。家具もすべて桑原さんが選んでコーディネートしたといいます。


20代から30代の旅行客や釣りで訪れる人の利用が多く、宿泊者が自由にメッセージを残せる「ゲストノート」には、日本語だけではなく英語や中国語などの表記も見られます。


八戸市出身の桑原さん。以前は、北海道八雲町でゲストハウスのスタッフをしていた経験から、北海道と下北地域をつなぐ“架け橋”になりたいと意欲をみせます。
※東通村地域おこし協力隊 桑原杏奈さん
「北海道と地元の青森、今いる下北地域・東通村をつなげて、もっと人が来てもらえるようになったり、素敵な場所にしていったりするきっかけになるイベントをしていけたらいいなと思っています」

県内では2023年度までに122人の隊員が地域おこし協力隊の任期を終え、このうち83人、約7割が活動した地域に定住して、引き続きその地域の発展に関わっているということです。青森県内の自治体の募集状況は、県が開設しているホームページ「青森県移住・交流ポータルサイト あおもり暮らし」で調べることができます。
青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分
「#わっちタグ」2025年2月27日(木)放送回より
※掲載しているのは放送当時の情報ですので、変更となっている場合があります。