友達のすすめられて読んだ本 その影響で法律の道へ

須藤 駿さん
「私、武蔵野大学出身なんですが、そこの法学部の創設者で池田眞朗先生という教授がいらっしゃいまして、その方が書いた『民放はおもしろい』という本があったんですけど、それをたまたま幼なじみが読んでいて紹介されたんですね。読んでみたら法律ってなんておもしろいんだと思って、今までの堅い法律のイメージから、結構クリエイティビティな内容だなと思って感銘を受けました」

大学で実際に池田先生のゼミに入り、法律のおもしろさを学んだ須藤さん。池田先生からの助言が法律を勉強するコツにつながっている。

須藤 駿さん
「池田先生に、ある成績を見せた時に、『君は他の一般教養科目とかそういうのをやらなくていいから、法律だけを極めたまえ。弁護士になるために法律だけやりたまえ』と端的に言われました」

大学卒業後は池田先生が長く教えていた慶応義塾大学の大学院へ。その後、司法試験に合格し、弁護士として仕事を始める際に、再び池田先生に助言をもらう。

須藤 駿さん
「私は、結局何をやりたいんだろうと…。学べば学ぶほど、どの分野も面白いと思ってしまって、専門分野、進む道ががわからなくなったんですね。それをまた池田先生に相談したところ『君は成績も全部同じぐらいできるから、何でもできる人を目指すのも一つなんじゃないか』と。いわゆるゼネラリストも良いのではないかという話をいただいて」

最初に入った事務所では主に離婚の弁護など、一般民事や刑事事件を担当。弁護士になった後も、とにかく勉強の毎日。

須藤 駿さん
「目の前で困っている人を助けるために、法律を覚えるとかではなくてどう使えるかを意識して対応してました」

大学時代の恩師に声をかけられ、離婚弁護から現在の企業法務へと移行することになる。