青森県弘前市の沢田地区で12日夜、5年ぶりに開催された「ろうそくまつり」。市内外から訪れた約1000人の参拝客が祈りをささげました。
また、「ろう」の垂れ具合から2025年の農作物は「平年並み」とのお告げが示されました。
旧暦の小正月に行われる「沢田ろうそくまつり」は、450年以上前から続く地区の伝統行事です。
コロナ禍の2021年から中止となっていましたが、5年ぶりに行われました。
日が暮れると、市の内外から参拝者が次々と訪れては、天然の洞穴「岩屋堂」に次々とろうそくを立て、揺らめく灯火に願いを託しました。
参拝者は
「平穏無事な年であってほしいと思ってお願いしました」
「言葉が出ないくらい美しくて感動しました。私の無病息災と、私の周りの幸せを願いながらろうそくをさしました」
境内では、「たいまつ行列」や「登山囃子」が披露され、5年ぶりのまつりを盛り上げました。
沢田ろうそくまつり実行委員会 三上 昇 委員長
「伝統あるまつりというのは守っていかなければならないな、というのを改めて感じました。スタッフ一同、心を込めて次の世代につないでいきたい」
一晩灯された「ろう」の垂れ具合で占われる2025年の農作物の出来は「平年並みだがやや劣るかもしれない 遅霜・風にも注意が必要」などのお告げが示されました。