各地で厳しい冷え込みが続くなか、青森県の十和田湖で自然が生み出す芸術「しぶき氷」が現れ、冬ならではの幻想的な光景が広がっています。

ひっそりと静まり返った、真冬の十和田湖畔が幻想的な氷の世界に様変わりしています。

子ノ口地区の周辺に現れた「しぶき氷」です。風にあおられた水しぶきが、湖畔の樹木や岩に付着し、凍ってできた自然の芸術です。

最も寒さが厳しいこの時期に限り見られる、全国的にも珍しい現象で、刻々と変わる天気のなか、「しぶき氷」もその表情を変化させます。

また、清らかな湖水からできた氷は、見る角度や距離で透明度が変わり、厳しい寒さの中で輝きを増します。

「しぶき氷」は、冷え込みが強く風が強いほど大きく成長します。

十和田湖観光交流センターによりますと、いつもの年であれば2月半ばごろまで見られますが、少し気温が高くなると、すぐ溶けてしまうため、常に出会えるとは限らないということです。