青森県八戸市でクマの出没が相次ぎ、小中学校の登校制限などの影響が出たことを受け、熊谷雄一市長は「全庁体制」を敷くとしてクマ出没時に対応する広報の車や人員を増やす意向を示しました。

※八戸市 熊谷雄一 市長
「もし、クマが市街地に出没した場合、直ちに市民の安全確保を行うための緊急対応が必要と考えております。市の対応は、全庁体制で行うこととします」

これは、熊谷市長が市と関係機関の全ての部局が集まった会議で発表しました。八戸市では1月31日から2月3日にかけてクマの目撃情報が11件寄せられ、市教委が出没エリア周辺の小中学校の保護者に児童・生徒と一緒に登下校をするよう依頼するなど影響が出ました。この事態を受け、クマが出没した際の対応を変更、これまでほとんど農林水産部だけが対応していましたが、今後は全部局に協力を呼び掛けます。1台のみで行っていた市街地での注意喚起にあたる車の数を3台に増やすほか、対応する職員も増員して体制の強化を図ります。

※八戸市農林水産部 松田大平 部長
「今後(クマが)いつでてくるかわからないので、出てきたときには、初動を素早くして、人の動員、車の動員をできるような体制をつくりたい」

市では、土日祝日などにクマが出没した際の体制についても、今後整備を進めるとしています。