日常生活や社会生活を営むために恒常的に医療ケアを受けることが不可欠な児童=「医療的ケア児」がいる青森県内の市町村のうち、災害の時の避難計画を作っているのは半数にとどまっていることがわかりました。

県は医療的ケア児の支援に関する施策を検討するため、県内の40市町村を対象に調査を行いました。その結果、県内の医療的ケア児は154人で、2年前の調査よりも10人減りました。また、医療的ケア児がいる22の市町村の中で、災害が起きた際の避難計画を作成したと回答したのは半数にとどまりました。

※県の担当者
「訓練を行ってみると、足りないものや、ここはこうあった方がいいのではないかということがはっきりしてくるので、計画を作成後、避難訓練の検討をしていただきたい」
※菊池健弥 委員
「計画を立てることはできるが、実際そこに必要な医療器具がなければ避難する義務はない、一番安全なのは自宅になるんです」

県は調査結果や会議の意見を踏まえながら、今後、人工呼吸器や気管切開の医療的ケア児を中心に市町村が作る災害の時の個別避難計画づくりを支援する取り組みを進めることにしています。