今季限りでの現役引退を表明したサッカーJ3ヴァンラーレ八戸MF新井山祥智(39=五戸町出身)が14日、八戸市で引退会見に臨んだ。ユニホームを脱ぐ決断について「ここ数年頭の中によぎっていた。今季は試合にかかわれていない。身体的にもきつかった」と理由を明かした。
新井山は黒のスーツに緑のネクタイを締めて会見場に登場。

冒頭で引退理由について新井山は「ここ数年頭の中によぎっていた。今季は試合にかかわれていない。身体的にもきつかった」と明らかにした。
新井山は青森県五戸町出身の39歳。光星学院高校(現八戸学院光星)・八戸大(現八戸学院大)を経て、2008年に当時東北社会人リーグリーグ2部北だった八戸に加入。在籍17年目・最年長の八戸一筋の“バンディエラ”でJFL昇格、Jリーグ昇格などチームの歴史とともに歩んできた。
入団当初を振り返り「正直ここまでやれるとは思っていなかった。入ったころは『THE 社会人サッカー』だった。カテゴリーが上がってそういう目標を持てたのは幸せだった」と話した。
39歳までキャリアを続けられた要因について「サッカーが好きなのはもちろん試合を楽しんでやるのが軸でやっていたので長くやってこられた」と分析。一番の思い出を問われると、JFLからJ3に昇格した18年のシーズンをあげ「昇格が決まるか決まらないかの三重戦のゴールはうれしかった」と振り返った。
今後についてはまだ未定としているが、クラブに残ることも含めてクラブ側と相談中としている。会見に同席した下平賢吾社長は「本人の意思、本人がどう考えるかを話して、クラブとしては考えていきたい」と話した。
会見での主な一問一答
-J2昇格POに向けて戦っている。来季一緒に新たな景色を見たい思いは?
「もちろんあったけど、自分のことを考えるとやっていけない」
-17年間で誇れることは?
「続けてこられたことが一番だった。クラブがあってからこそだった」
-ミスターヴァンラーレと呼ばれる 移籍などの考えは一度もなかった?
「ないです」
-後輩たちに伝えたいことは?
「僕からいえることはない。素晴らしい選手ばかり。がんばってほしい」
-自身にとってヴァンラーレとは?
「なくてはならない存在 支えてもらった」
ーサポーターへの思いは?
「はじめのころは全然いなくて、年々少しずつ増えてきて選手を後押ししてくれた
サポーターあっての選手だと思う。今はPOや昇格の結果で恩返ししたい」
J3通算成績は107試合出場2得点。今季はルヴァン杯の先発1試合を含む公式戦3試合出場に留まっていた。












