「公務員になれ」とすり込まれるも想像できず…逃げるように上京

川口さんは、内気で人前に出るのが苦手な子どもだった。

川口綾乃さん
「小学校に入学してからも、授業で発言をできる限りしたくないっていうところはありました」

バトミントンを10年、冬はスノーボードとアクティブな一方、高校は進学校だったため、勉強にも力を入れていた。
しかし、やりたいことは特になかった。

川口綾乃さん
「母が公務員だったのもあって、幼少期から『公務員になれ』と、すり込まれて生きてきた。だけど全く公務員に魅力を感じられなくて、想像もできなかったです」

親の反対から逃れるように、大学進学のため上京。
一度、故郷を離れることを選択。慣れない東京の暮らしも最初は苦労した。

川口綾乃さん
「家賃が高い。あとは一人暮らしを初めてするので、学校行ってバイトして家事しての生活を知らない土地でするっていうことは、結構大変でしたね」

大学卒業後もやりたいことには出会えず、バイト生活の毎日。しかし、ずっと好きで推してきたアーティストの転機に心が動かされる。