農林水産省は、青森市に本社を置くオカムラ食品工業が製造した漬物の原料原産地名について、「中国産」のダイコンを「国産」と不適正な表示で販売したとして、再発防止対策の実施などを指示したと発表しました。

不適正な表示があったのは、オカムラ食品工業が製造、販売する漬物の「ねぶた音頭」です。

農林水産省によりますと、「ねぶた音頭」の原材料のダイコンについて、「中国産」を使用していたにもかかわらず「国産」と表示していたということです。

これについて、オカムラ食品工業は2024年2月に社内で商品の表示について見直しを行ったところ、原材料として使っている中国産のダイコンが誤って「国産」の表示になっていたとしています。

報告を受けた農林水産省が立ち入り検査を行ない、オカムラ食品工業に対し、再発防止対策の実施などを指示したということです。

農林水産省によりますと、「ねぶた音頭」は少なくとも2022年10月~2月20日までの間に9273パックが一般消費者に、108パックがふるさと納税返礼品の取り扱い事業者に販売されたということです。

オカムラ食品工業は3月13日から「ねぶた音頭」の販売を停止していて、岡村恒一社長は取材に対し「大変猛省しております。二度とこのようなことが起きぬよう、行政の指示に従い、全商品の表示見直し、チェック体制の強化を進めるとともに、役員含め、全従業員で食品表示制度について理解を深めて遵守してまいります」とコメントしています。