俳優の鈴木亮平、杉咲花、広瀬すず、宮沢氷魚らが「第78回毎日映画コンクール表彰式」に登壇しました。

男優主演賞には映画「エゴイスト」の鈴木亮平さんが受賞。
さらに、「エゴイスト」からは宮沢氷魚さんも男優助演賞を受賞し、表彰式には
松永大司監督と3人で出席しました。

受賞した鈴木さんは"この映画はやりながら色々なことを思ってた。人を愛することは曖昧なことだなと思いました。これは純粋な愛なのか。それともただのわがままなのか。自分が普段、人を愛するというのはどっちなんだろうと考えたり。
この映画を通して自分ももう少し人を愛するためにわがままになってもいいのではないかと。そのわがままが誰かのためになったりすることがあれば、それを愛と呼んでもいいかなと思った。"と語りました。

続けて"こういう哲学的なテーマを見事に作品化した監督とプロデューサーに敬意を表したい。そして、共演した宮沢君と、この場に立てて最高です。"とにっこり。

撮影について鈴木さんは"異性愛者の自分が同性愛者の役をやるということで、ゲイの方々に見てもらった時に、間違いなく自分たちの物語だなと思われる映画にしないといけないと思った。自分がこの映画に携わるということは演技以上の責任があると思い、その責任感が映画への情熱になっていった"と話しました。

さらに男優助演賞を受賞した宮沢さんは"亮平さんの作品に対する情熱はクランクインする前から感じていた。僕も他の役者も自然と作品に入れた。責任感を持ってこの作品に向き合えたと思います"と言葉を重ねました。
以下、受賞作品・受賞者
日本映画大賞:「せかいのおきく」(阪本順治監督)
日本映画優秀賞:「ほかげ」(塚本晋也監督)
外国映画ベストワン賞:「TAR/ター」(トッド・フィールド監督)
男優主演賞:鈴木亮平「エゴイスト」
女優主演賞:杉咲花「市子」
男優助演賞:宮沢氷魚「エゴイスト」
女優助演賞:広瀬すず「キリエのうた」
スポニチグランプリ新人賞(男性):アフロ「さよなら ほやマン」
スポニチグランプリ新人賞(女性):サリ ngROCK「BAD LANDS バッド・ランズ」
監督賞:石井裕也「月」
脚本賞:阪本順治「せかいのおきく」
撮影賞:鎌苅洋一「月」
美術賞:上條安里「ゴジラ-1.0」
音楽賞:ジム・オルーク「658km、陽子の旅」
録音賞:志満順一「せかいのおきく」
アニメーション映画賞:「アリスとテレスのまぼろし工場」(岡田麿里監督)
大藤信郎賞:「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)
ドキュメンタリー映画賞:「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(寺田和弘監督)
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:「劇場版 美しい彼~eternal~」
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門:「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
田中絹代賞:薬師丸ひろ子
特別賞:鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)
【担当:芸能情報ステーション】