多くの困難を乗り越えて通水し越後平野を100年以上も支え続けている『大河津分水』にあやかった、受験生を応援する“特別なお守り”が新潟県燕市の信濃川大河津資料館で配られました。

【記者リポート】
「午前10時に配布が始まりました。この長い列、多くの人がお守りを楽しみに並んでいました。お守りの袋の中には、長年にわたって水害から地域を守ってきた“特別な石”が入っていて、受験生にエールを送ります」
みなさんのお目当だった「お守り」は『合格通水石(ごうかくつうすいぜき)』。
大河津分水の川底で100年間にわたり洪水を流し続けた“床固”が入った特別なお守りで、受験生を応援しようと北陸地方整備局信濃川河川事務所の職員が手作りで用意したもの。
14日午前10時の配布開始からわずか5分で、およそ70個が配られました。

【孫が受験生だという男性(新潟市西区)】
「なんとかもらえました!一生懸命頑張っているので、孫も必ずやってくれると思っていますから!」
【孫が受験生だという女性(新潟市江南区)】
「願いは通ずる!ってね。孫には黙っておくります」
去年は100個を準備しましたが、大好評だったために、今年は300個に増やしたそうです。
【信濃川河川事務所企画係 田村隆太郎さん】
「こんなに並んでいただけるとは…。大河津分水に倣いまして“あきらめなければ願いは通じる”と、最後まで諦めずに頑張ってほしいなと思います」

このお守りは「信濃川大河津資料館」と長岡市寺泊地域の「にとこみえ~る館」でそれぞれ150個ずつ用意されており、無くなり次第終了だということです。