浦添市の一部校区で施設が足りないと訴えている保護者らが13日、浦添市長に3000人分を超える署名を提出しました。

2月13日、浦添市の松本市長を訪ねたのは浦添市学童保育連絡協議会と学童クラブの支援員や保護者ら10人です。

保護者らは浦添市の内間小学校と仲西小学校区には、仕事をする保護者に代わって放課後の児童を見守る学童クラブの数が足りていないと訴えていて、思いに賛同した3337人分の署名を松本市長に提出しました。

学童クラブの支援員
「もう4・5・6年生だったらもしかしたらお家で留守番できるかもしれないから1年生を先にあげてくれっていう保護者もいたし。そのお父さんが言った言葉が、俺たちが辞退すれば1年生が入れる、だったら俺は出すのを悩んでいるっていう保護者もいたんですね。それを受ける私たち、何も言ってあげられなくて」
保護者
「将来的に子どもたちがたくさんいる浦添市のことを考えて、今回学童の新設をお願いしたいです」

松本浦添市長
「全ての子どもたち、すべてが希望するだけの、全ての枠を作るということが今できないので、我々の方でもどんな風にできるかということを捉えていきたいと思いますので」

支援員
「私は学童を希望する子どもたちが目の前にいるのは手放したくないです、愛情があるもん」

内間と仲西校区で学童クラブを運営する法人では現在、行政補助が少ない「分室」を設置して学童クラブの「本体」に入りきれない児童を受け入れています。

浦添市は利用希望者の声を聞き対応していきたいとしていますが、市には学童クラブを新設する際「永続的に待機児童数が概ね20人以上いること」や同じ校区だけでなく「近隣校区のクラブでも受け入れが困難であること」などの要件があり、学童クラブが新設されるかは不透明な状況です。