自宅で出産した赤ちゃんを胸に押し付け殺害したとして、殺人の罪に問われている母親の裁判が20日に那覇地裁で開かれ、懲役4年の実刑判決が言い渡されました。
この裁判員裁判は去年12月、沖縄市の自宅敷地内で出産した赤ちゃんの顔を自分の胸に押し付け殺害したとして、沖縄市の無職、嘉陽菜奈美被告(31)が殺人の罪に問われているものです。

この日の判決で、小畑和彦裁判長は、被告が過去の経験から周囲に妊娠を伝えられず、問題に向き合うのを先延ばしにしたことが事件の背景にあるとしつつ、「少なくとも関係が良好だった交際相手に伝えることは十分可能だった」と指摘。

他の選択肢があるなかで、「死なせることを選んだ意思決定は不合理で浅はか」だとして、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
これまでの裁判で弁護側は執行猶予付きの判決を求めていて、弁護人は控訴するか被告人と相談して決めるとしています。














