東京電力は柏崎刈羽原発6号機・7号機で再稼働を目指していますが、原子炉の長期停止に伴い運転員の半数は原子炉の運転をしたことがありません。再稼働は大丈夫なのでしょうか?

14日、「原子力改革監視委員会」のデール・クライン委員長が運転員の操作訓練を視察しました。

柏崎刈羽原発の訓練センターで行われた運転員の操作訓練。

【警報】「異常発生!」

運転中の7号機の設備に相次いで異常が起きたと想定し、運転員7人で原子炉を緊急停止させる手順を確認しました。

その様子を視察していたのは、東電が取り組む原子力部門の社内改革を外部の視点で監視する「原子力改革監視委員会」のデール・クライン委員長です。

【原子力改革監視委員会 デール・クライン 委員長】「訓練を見ていて、指揮者も操作員の声に耳を傾けているのだなと思った。中央制御室でやるべき3つの重要なことは、全て『コミュニケーション』に尽きる」

福島第1原発の事故後、全号機が停止してから12年が経過する柏崎刈羽原発。東電が再稼働を目指す6号機、7号機の運転員は、その『半数』が運転の未経験者で、技能をどう高めるかが課題となっています。

【原子力改革監視委員会 デール・クライン 委員長】「柏崎刈羽原発が再稼働していく上で鍵になるのは『人』。運転経験のある人とない人をうまく織り交ぜてチームを組む事が重要になる」

クライン委員長は、設備だけでなく運転員が十分に育成されているかどうか、引き続き監視していくとしています。