マジックは「本当の魔法」
人前で始めたきっかけは、東日本大震災でした。避難生活をしていた親類の子どもに、覚えたてのマジックを見せたところ、暗く沈んでいた表情がたちまち笑顔に変わったのです。
渡邊一弘さん:
「(当時)マジック歴は3カ月ぐらいで、その場で見せてあげたらすごく喜んでくれた。その子はその時から笑顔になった。マジックはどんな状況でも笑顔にしてくれる本当の魔法」

復興支援団体からの依頼で、仮設住宅でも披露しました。被災した人たちを笑顔にするつもりが、励まされることもありました。

渡邊一弘さん:
「(被災した人たちは)最高に笑顔ですね。もちろんウケなかった時もたくさんあり、挫折しそうになったこともあったが、逆にすごく喜んでくれて次も頑張ろうと元気づけられた時もある」