原発で発電するときに発生するいわゆる“核のごみ”。1メートル以内で20秒浴びれば死に至る強い放射線が出て、人体に影響がなくなるまで10万年もの年月がかかるとされています。そのため、地下300メートルよりも深く埋めて処分する事が検討されていますが、問題はその「最終処分場」が日本に1つもないこと。どこを「最終処分場」とするのか…13日、1つの節目となる報告書案が示されました。

最終処分場候補に手を上げた北海道・寿都町長

都内在住 50代女性
「自分が“そこに住め”と言われたら考えてしまう」

都内在住 20代男性
「数万年先の未来で何が起きるかっていう、何かそこに対しての責任感がないかなって」

都内在住 70代男性
「難しいけど、関心はありますよね。(原発を)作った以上、ちゃんと最終処理する。そういう所まで考えた上で、原発って作らなきゃいけなかったと思うんですよね」

“核のごみ”をめぐる議論は、2020年8月、北海道・寿都町の片岡春雄 町長の、この発言で始まりました。

寿都町 片岡春雄町長
「5年10年先を考えていったときに、今は安心してはいられない。その中で、核の最終処分場を、勉強しながら検討する」

高レベル放射性廃棄物=いわゆる“核のごみ”
日本に、これを処分できる場所はありません。
現在、国は、“核のごみ”を地下300メートルよりも深く埋める、最終処分場の候補地を探しています。

人に影響がなくなるまでの時間は“10万年”。
親子1世代が30年とすると、3333世代先という途方もない時間がかかります。

寿都町では当時、住民説明会が荒れに荒れました。

寿都町民
「(説明を)きょうも聞いて、だんだん、恐怖しかありません」

寿都町民
「町の中も分断寸前で、それでも町長はそっぽ向きながらいこうとしている」

最終処分場を選ぶプロセスは「3段階」。
▼論文などから地盤を調べる「文献調査」が2年。交付金は20億円。
▼ボーリングを行う「概要調査」が4年。交付金は70億円。
ここまで進めば、あわせて90億円の交付金が受け取れます。
▼その後は、精密調査が14年。交付金は未定。

寿都町 片岡春雄 町長(2020年10月)
「寿都町は、刺激策として一番先に手を挙げて(文献調査・概要調査の)90億円をゲットすれば、それで、私の寿都町での使命は終わりで、最後までいくつもりはありません