18日、北海道標茶町の牧場で、乳牛1頭が死んでいるのが見つかり、町は、この地域で繰り返し牛を襲う大型のクマの被害とみて、警戒を呼びかけています。

 18日午前5時前、標茶町の茶安別(ちゃんべつ)地区にある牧場で、牧場の関係者が放牧地で死んでいる乳牛を見つけました。
 乳牛は背中や腹部に傷があり、腹を破られて一部の内臓を食べられていたということです。

電気牧柵を避けるためクマが掘ったと見られる穴(牧場提供)

 牧場内にはクマの足跡が見つかったほか、電気牧柵を避けるためにクマが掘ったとみられる穴も見つかっています。
 標茶町茶安別地区では、11日にも、3キロほど離れた牧場で、乳牛が死んでいるのが見つかっていて、2019年以降、地区ではクマによるとみられる牛の被害は14件となりました。
 標茶町は、町内や厚岸町で繰り返し牛を襲ってきた大型のクマ、通称「OSO(オソ)18」による被害の可能性が高いとみて警戒を呼びかけています。

去年撮影された「OSO18」(標茶町提供)

 7月19日(火)午後8時50分配信