石川県珠洲市に市民生活の足がようやく戻ってきました。

地震の爪痕が残ったままの被災地を走る市営バス。きょうから運行が再開された「すずバス」です。

市役所へ向かう女性
「うれしいです。みんな言っていた。よかったよかったと」

記者
「珠洲市内の避難所をこのあと出発する『すずバス』です。ほかの避難所を経由してから、病院や市役所に向かいます」

運転手も被災し、人手が足りない中、通学や避難所で生活する人たちの移動手段を少しでも確保するため、臨時便を含め6つのルートで運行を再開しました。

登校する中学生
「今までは、親に学校まで送ってもらって、帰りが先生に送ってもらって帰っていた。安定した時間帯に学校に行けるので気持ちが楽」

一方、震災前から大きな課題となってきた住民の高齢化。

能登町で民生委員を務める中玲子さん。3つの地区を見回って、支援物資を届けたり、高齢者の相談にのったりしています。

きょう向かった先は、1人で暮らす87歳の竹中みどりさんの自宅です。地震で壁がはがれるなどの被害はありましたが、避難所へ行かず、自宅で生活を続けています。

民生委員 中玲子さん
「頑張ろうね」
竹中みどりさん
「頑張っとるよ。年寄りだけ頑張っても、若い人はなおさら頑張ってもらわなきゃ」

中さんが担当するおよそ70世帯のうち、高齢者の一人暮らしは11世帯。避難所暮らしを敬遠し、自宅で過ごす人が多いものの、行政の支援は行き届いていないといいます。

民生委員 中玲子さん
「行政の入り込む余地もないので、私たちが動いて話をしてきている。一人暮らしの人は一人暮らしで大変だけど、家族の人は家族分の水とか確保しないといけないし」

避難所以外で生活を続ける被災者をどう支えていくのか。復旧、復興への大きな課題です。