最高時速260km!異国で戦う女子高生
野田樹潤(じゅじゅ)選手は、フォーミュラカーレース競技で世界から注目を集める17歳のプロレーサー(※2024年1月放送時)。モータースポーツの本場・ヨーロッパで戦っています。

現在は、フォーミュラカーレースの最高峰「F1」の2つ下のカテゴリー「F3クラス」で活躍中。2023年にはフランスで行われた世界の若手有望株が集まるレースで優勝し、なんと国際F3クラスの年間チャンピオンも獲得しました。
F3クラスは最高時速260kmに及び、ドライバーにかかる負荷は体重の4倍以上という過酷なもの。

男性ドライバーが8割以上というレースの世界において、女性ドライバーの優勝は史上初の快挙。
チームの監督を務める、元F1レーサーの父は「運転のセンスがある。リラックスして自然体で車に乗っている。だから常に安定してどんな時でも大体速いペースで走れてしまう」と野田選手の強みを評します。
家族の後押しを受け、目指すはF1
こうした活躍を後押ししているのが、家族の支えです。
年間30レース以上に出場している野田選手のサポートのため、一家はヨーロッパに移住。

キャンピングカーで移動して遠征中の食事も自炊するなど、節約をしながら各地を転戦しています。
また、他のチームは10名前後のメカニックやスタッフが帯同しているのに対し、野田選手のチームは父が監督、母がスタッフとして働き、メカニックは2人のみといいます。

このような異例のチーム体制で世界と戦い、結果を残してきました。
野田選手も、「お父さんがいなかったらここまでできていないし、お母さんのサポートがあって楽しく健康にできている。みんなの理解とサポートがあって自分はレースができているので本当にありがたいなと思います」と感謝を語ります。

そんな野田選手ですが、2024年は「F2クラス」にあたる国内最高峰のレースシリーズ「スーパーフォーミュラ」新シーズンのドライバー候補として、テストに参加することが決定しています。

「世界のトップで活躍できるドライバーになることが目標。今トップにあるのはF1なのでそこを目指している。簡単な道ではないが、その分やりがいがある」と話す彼女の挑戦を見守りたいですね!