天井が抜けて空が見える…も”準半壊”

また住民からはり災証明の判定結果に納得がいかないと不満の声が相次ぎました。

液状化による被害を受けた北大町の斉藤良一さんの自宅。

北大町 斉藤良一さん:「前の通りいっぺんでみられて、り災証明は準半と」

外からは被害の全容がわかりづらいですが住宅の中に入ると…。

斉藤さん:「ちぎれた状態でもう戻っていない。離れたまま…上も2階まで抜けて、はっきり言って空がみえる」

地震による液状化の影響で廊下やリビングなど至るところが傾き自宅では生活できず市外への避難生活を余儀なくされています。しかし…。

り災証明の申請に対する判定結果は「準半壊」。

「全壊」や「大規模半壊」、「中規模半壊」「半壊」に次ぐ5番目の判定結果です。一つ上の「半壊」と比べると行政から受けられる支援が大きく限られます。

住宅の外観や住民が撮影した建物の内部の写真で判定される、り災証明の一次調査の判定結果に納得できず二次調査を受けることにしています。

斉藤さん:「全く公費がでない、お見舞い金の1万円か2万円ですねと言われたとたんに、それはおかしいんじゃないですかという話。自分でこの年になって直そうかと思っても直せませんよこの家。自分で取り壊せと言われても絶対に壊しません。だから私は今の準半壊のままだったら影響にこの家は残しておくつもり」

こうした住民の声に林市長は…。

氷見市 林市長:「皆さん外観だけでの調査について、本当に正確に判断してもらえるのかというご不満があったという風に、きょうもお聞きをしました。国の基準では外観で判断するということになっています。自分の思いと結果が、違うということであれば、二次調査を申し出ていただきたいという風に思います」