鹿児島市が鹿児島港本港区の北ふ頭で検討しているサッカースタジアムの整備を巡って、下鶴市長は11日に塩田知事と意見交換し、北ふ頭での整備について再検討する考えを示しました。

11日の意見交換会は、塩田知事が下鶴市長に求めたもので、市役所でおよそ30分間、非公開で行われました。

市は、県有地の本港区北ふ頭でサッカースタジアムの整備を目指しています。しかし、港湾機能の維持などを巡って県と市の協議がこう着状態となり、県議会からは整備について県に早急な判断を求める声が上がっています。

さらにJリーグは、今シーズンJ2に昇格した鹿児島ユナイテッドFCに対し、「J1昇格後、5年以内のスタジアム新設」を求めています。

こうした中、11日、塩田知事は「北ふ頭での整備は、港湾関係者との調整などに時間がかかる」として、下鶴市長に整備地の再検討を求めたことを明らかにしました。

(塩田知事)「これまでより(整備までの)時間軸を考慮して検討する必要がある。北ふ頭でなければ他の所も探すということも可能性としてはあり得る」

これに対し、下鶴市長は…。
(下鶴隆央市長)「(整備までの)時間軸を考慮する必要があるということは、知事と合意している。まずは市の内部で早急に協議を行い、方針を県に回答したい」

整備までにかかる時間を考慮し、整備地を再検討する考えを示しました。