きょうは旧暦1月1日の旧正月です。
旧暦文化が色濃く残る沖縄県では、各地で新年に願いを掛ける旧正月の行事が執り行われました。

琉球開闢(かいびゃく)の祖とされる夫婦の神「アマミチュー」と「シルミチュー」が降り立った地と言い伝えられるうるま市の浜比嘉島。
旧正月には、アマミチューとシルミチューの住処だったという洞窟で、年初めの儀式「年頭拝み(ニントゥウウガン)」が行われます。

この洞窟は、旧正月の日にだけ立ち入ることが許される聖地。島の神人や地域の人たちがの今年一年の平穏や子孫繁栄を祈りました。



拝みの後は島の人達による「かぎやで風」などの芸能が奉納され、最後は見学に訪れた観光客も一緒になってカチャーシーで新しい年の訪れを盛大に祝いました。

沖縄本島南部の糸満市は、もともと漁師町で、旧暦ごとの行事が盛んな地域。糸満市の子どもたちは、1月の元日に加えて、旧正月にもお年玉がもらえてお得なんだとか。

地域の人たちが信仰する拝所「白銀堂」には朝早くから多くの人たちが訪れ、家族の健康や安全を祈りました。



糸満漁港では、停泊中の漁船に色とりどりの大漁旗が掲げられ、旧正月の青空を鮮やかに彩っています。