政府は、「ビヨンド2ナノ」と呼ばれるAI向けの次世代半導体の開発に最大450億円を助成すると発表しました。

政府が最大450億円の助成を決めたのは、次世代半導体の国産化を目指し「ラピダス」など日本の産学官が連携するLSTC=技術研究組合最先端半導体技術センターです。

LSTCは、▼AI=人工知能向けの先端半導体を設計する技術のほか、▼「ビヨンド2ナノ」と呼ばれる回路の幅が2ナノメートル以下の微細な先端半導体の製造に向けた技術の開発を進めています。

開発した半導体の生産を担う「ラピダス」のトップは…

ラピダス 東哲郎会長
「日本で新しものが生み出せるエンジンができる。上手くいかないとは微塵も考えていません」

ラピダスの東会長はこのように述べて強い意欲を示した一方、課題となっている先端人材育成については「海外のアカデミアや会社との連携も必要だ」として、国際的な連携が必要になるとの認識を示しました。

先端半導体をめぐっては、開発や製造で先行する台湾に中国が軍事的な圧力を強めていることから、経済安全保障の観点でも国産化の重要性が指摘されています。