高知県の春野球場で行われているプロ野球埼玉西武ライオンズB班の春季キャンプ。5年ぶりのリーグ優勝に向けて、選手たちは毎日トレーニングに励んでいます。環境面やファンとのふれあいなど高知キャンプならではの魅力について西口文也(にしぐちふみや)ファーム監督に話を聞きました。

今年で45年目を迎えた西武ライオンズの高知キャンプ。今月6日から春野球場で行われています。これまでに6回、ホームラン王に輝いた「おかわりくん」こと中村剛也(なかむらたけや)選手や、

3年前に通算2000本安打を達成したプロ23年目のベテラン栗山巧(くりやまたくみ)選手、

明徳義塾高校出身の岸潤一郎(きしじゅんいちろう)選手ら50人の選手たちは5年ぶりのリーグ優勝に向けて初日から気合十分です。

キャンプを指揮するのはかつてライオンズのエースとして活躍した西口文也ファーム監督。

監督にとって高知でのキャンプは28年目です。
(藤﨑美希アナウンサー)
「監督にかける言葉はこの言葉しかないと思ってます。おかえりなさい!」
(西口文也 ファーム監督)
「ただいま!」

(藤﨑美希アナウンサー)
「ありがとうございます。早速なんですけれども監督就任されて3年目ということで、ファームを率いての感想というのはいかがですか?」

(西口文也 ファーム監督)
「そうですね、やっぱり1軍と違ってファームっていうのは選手を育成する場なので、ファームから1軍に上がって活躍してくれる選手が多ければ多いほど喜びも大きいです」
(藤﨑美希アナウンサー)
「1年目・2年目・3年目と成長ですとか変化というのが見られると嬉しさというのは増えてきますか?」
(西口文也 ファーム監督)
「やっぱり嬉しいですね。どこまでというかどういう風に成長していってくれるのかなってね、やっぱり一年目、入ってきた選手はそういう思いでやっていくので」
(藤﨑美希アナウンサー)
「今年、キャンプ始まったばかりなんですけどテーマに掲げているものはありますか?」

(西口文也 ファーム監督)
「テーマといいますか、今年のライオンズのチームスローガンは『やる獅かない』ということなので、選手にはやるしかない!という言葉を胸に秘めて練習、打つこと守ること、走ること投げること、全てに対してやってほしいなって思ってます。まあみんなほんとに元気な姿を見せてくれてはつらつと動いてくれてるんで、今のところは一安心です」
(藤﨑美希アナウンサー)
「気候とか、コンディションとかいかがですか?」
(西口文也 ファーム監督)
「ほんと寒い中でやるのと暖かい中でやるのとじゃ身体の動き方も違ってくるので、ほんとに選手にとっては今年はほんと恵まれてるなって思います」

(藤﨑美希アナウンサー)
「新人選手とか若手選手の皆さんを指導するときに、対話であったり接し方であったり何か気をつけていらっしゃることってあるんですか?」
(西口文也 ファーム監督)
「新人選手に対してはまだ入ってきて間もないということで、選手たちがどういう動き、ピッチャーだったらどういう投球フォームで投げてっていうのが僕たちも把握できてない部分もあるので、選手と対話と同時に選手をよく観察する、そこから始めてます」
(藤﨑美希アナウンサー)
「高知県関係では明徳義塾出身の岸選手が参加されてますけども…」

(西口文也 ファーム監督)
「高知の人達も一軍でずっと定着してレギュラーを取って活躍してほしいっていう思いを持って応援してくれてると思うんですけどもね、まだもうひとつ一軍ではピりっとしてないので、何とか高知に来た時だけは『岸、頑張れよ』っていう思いで(笑)」

(西口文也 ファーム監督)
「ひいき目でね(笑)高知に来た時だけは。向こうに帰った時は選手みんな平等ですけども、高知に来た時ぐらいは頑張ってやってくれよって思ってます」
(藤﨑美希アナウンサー)
「具体的には今後どういう期待感というのが岸選手にはありますか?」

(西口文也 ファーム監督)
「守備の方に関してはいいと思うんですけどね。やっぱり打つ方でもう少しアベレージを上げていってくれればいいと思うんですけども。もう少し打率とか上がって来ないとレギュラー取るにはちょっとまだ厳しいかなっていうのもあるんでね、それは本人も分かってると思うんで、頑張ってほしいと思います」
(藤﨑美希アナウンサー)
「キャンプ地の春野球場というのは環境面、ファンサービスといった面でどのようなところが魅力的、良さっていうのがありますか?

(西口文也 ファーム監督)
「環境はほんと申し分ないと思うんで、球場があってサブグラウンド、室内があって、陸上競技場もありますし、ウエイトトレーニングするところもあるのでね、何もいうことはないです」
(藤﨑美希アナウンサー)
「何もいうことはない、完璧ですか?(笑)」
(西口文也 ファーム監督)
「僕も今年で高知28年か29年、ほぼほぼ来てますので。(時代は変わるけれども良さというのは変わらないまま?)変わらないです」
(藤﨑美希アナウンサー)
「休養日の10日土曜日には新人選手のイベント参加、トークショーなども予定されています。そして土日祝日には球場でプレゼント抽選会もあるということなんですけれども、改めて高知県民の皆さんに最後にメッセージをお願いできますでしょうか?」
(西口文也 ファーム監督)
「10日の日は新人選手ということで、どういうトークショーになるか私自身も不安ですけどもね(笑)、ほんとに温かい目で見守ってほしいなと思います。あと、プレゼント抽選会ですか、ぜひ多くのお客さんにファンの皆様にお越しいただいて、何が当たるか分かんないですけどもいいものを持って帰ってほしいと思ってます。声援も声もかけて大丈夫なんで、ぜひぜひ球場に来て選手に向けて応援してもらいたいと思ってます」

(藤﨑美希アナウンサー)
「きょうは監督どうもありがとうございました」
(西口文也 ファーム監督)
「ありがとうございました」

キャンプ期間中、練習試合も3試合が予定されています。17日に徳島インディゴソックス、19日に高知ファイティングドッグス、23日に台湾統一ライオンズと対戦します。いずれも春野球場で午後0時半、プレーボールの予定です。「やる獅かない」との思いで、春季キャンプに臨む選手たちの活躍に期待したいですね。














