3Dプリンターを使った国内初の工法で仁淀川の護岸工事が行われています。9日は見学会が開かれ自治体や建設業者の担当者が最先端の工法に触れました。

高知県土佐市中島の仁淀川では国の発注を受けた高知市の福留開発が護岸工事を行っています。このうち既存の堤防と新規の堤防のすき間およそ6メートルを埋める工事で、3Dプリンタでつくったパネルを使う工法が国内で初めて使われています。曲線状になる堤防のすき間を埋めるには職人の手で石を積んでいく工法がスタンダードですが、技術と経験が必要でした。しかし3Dプリンターを使えば従来の半分ほどの人数で工期も4割ほど短くすることができるということです。

(福留開発土木課 足達大輔 課長)
「形を変えたり、大きさを変えたり、デザインを変えてどんどん新しいものに取り組んで行けるのではないか。川も場所場所で全然顔が違う、形も違うのでそれに適応できるのが多分3Dプリンタで、十分対応可能かなと思っているので期待している」

高知河川国道事務所は「他県に先んじて人口減少が進む高知だからこそ3Dプリンターなど先端技術を積極的に取り入れる流れができてほしい」と話しています。