森田さん:
「休日出勤をしてなんとかカバーしている状態だが、これ以上ちょっとカバーしきれない部分も出てきている」
こうした状況から、長野市は運転手不足の緩和策として、市が赤字を補填してきた路線の減便を決定しました。

その一つが、北屋島(きたやしま)線で、4月からは、平日で片道6便減って29便となります。
主要な路線とは打って変わり、帰宅時間と重なる午後7時半に長野駅を出た便でも、利用者は20人ほど。
反対の長野行きは、わずか7人でした。

【北屋島線利用者】
外出時に利用する70代男性:
「これ以上不便になったら年寄りは(街に)出ていけない」
通勤で利用する20代男性:
「昨今の事情を考えれば、(減便は)致し方ないかなと思う。職場が駅から遠いのでバスに頼らざるを得ない」
一方、篠ノ井と信州新町を繋ぐ篠ノ井新町線は、これまでの日曜日の運休に加え、土曜日の運休が決まりました。

ここ数年、土曜日の一日の利用者は「8.9人」で、片道1便あたりではわずか「1.5人」という利用の少なさが運休の背景にあります。
篠ノ井新町線の利用者:「運休になるのは初めて知った。車を持っていないので困る」
利用者からは、困惑の声が聞かれる一方で、減便によって運転手9人分の業務量の削減につながる見込みです。