長野市内を走る路線バスのうち、事業者が廃止の意向を示したあと、市が赤字分を補填することで運行を維持している「廃止路線代替バス」。
このうち、現行の9路線のうち7路線を4月から減便することが先日決まりました。
要因となっているのは、「利用者の減少」と「バスの運転手不足」です。
減便を決断せざるを得ない、路線バスの現状を取材しました。
長野市内を走る路線バスの「日赤線」。
JR長野駅からは多くの人が乗り込みます。
アルピコ交通の路線の中でも長野赤十字病院や善光寺など市内の主要地点を結ぶバスです。
【日赤線利用者】

90代女性:
「市役所行って色々書類を求めて来た」
「移動手段は大体バス、(バスがないと)歩かないといけないから」
男性:
「お酒を飲んでたからバスを使った。便利」
この日、運転を担当したのは、運転手歴17年の森田吉男(もりた・よしお)さん。
運転手 森田さん:
「善光寺がある関係で、観光客のお客様もたくさん見えますし、あと日赤もあるので、たくさん利用いただいている」
取材した平日午後の日赤線の利用者は、片道でおよそ3、40人。
ほかの路線よりは多い方だと言いますが、森田さんは、利用者の減少を身をもって感じています。

運転手 森田さん:
「(通勤時)昔は、バス1台に乗り切れない場合が結構あったんですが、最近はシート席いっぱいぐらいで運行する場合も増えてきているので、かなり減ってきていると思う」