9日、落語芸術協会の公式サイトが、先月31日に落語家の春風亭小柳枝さんが老衰のために亡くなったことを明らかにしました。88歳でした。

春風亭小柳枝さんは昭和11年(1936年)1月18日に東京・四ツ谷荒木町で生まれ、サラリーマン生活を経て昭和40年(1965年)に四代目春風亭柳好に入門。昭和51年(1976年)に春風亭柳昇門下に移籍し、昭和53年(1978年)に真打ちに昇進して「九代目春風亭小柳枝」を襲名して活躍。平成25年に文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞を受賞するなど、落語界の一角を担いました。

春風亭小柳枝さん



「二番煎じ」「井戸の茶碗」などを得意とする一方で、ハワイアンバンド「アロハマンダラーズ」のウクレレとボーカルを務めるなどの芸の広さを備え、協会では「端正な高座が魅力の古典落語の本寸法。当協会の重鎮で且つ偉大なる存在でした。」と伝えています。

協会によれば「最後の高座は平成30年9月20日浅草演芸ホールでの『厩火事』」とのことで、先月31日には「穏やかな顔で眠るように亡くなられたとのことです。」と明かしています。
葬儀等は9日、近親者によって執り行われたとしています。

【担当:芸能情報ステーション】