中部空港にある警察署が来年、移転することになりました。築19年と、愛知県警では比較的新しい庁舎ですが、建物が傾いてきたというのです。
(高阪一世記者)
「地盤が沈んだことによって、門は左に傾き、排水溝にもズレが生じています」


2005年、セントレアの開港にあわせて完成した中部空港警察署の庁舎。飛行機の翼をイメージした、鉄筋4階建ての建物で、総工費は約21億円。当時「最新の設備」が話題となりました。
ところが、まもなくして駐車場の陥没などが度々みられるようになり、3年前には「不同沈下」が確認されたのです。

「不同沈下」とは、全体が同じように沈んでいく「地盤沈下」とは違い、地面の一部だけが沈む現象。場所によって沈み方が異なるため、建物が傾いてしまうことがあります。埋立地に建てられた中部空港署。不同沈下が起きた原因はわかっていませんが、庁舎は今、北東方向に0.16度傾いています。

