高知県香美地区では「柑橘の女王」とも呼ばれるせとかの出荷が始っています。今年は例年に比べ甘くて濃厚な仕上がりになっています。

高い糖度とたっぷりの果汁が特徴の「柑橘の女王」せとか。

香美地区のおよそ150アールのハウスでは、JA高知県香美地区果樹部せとか部会の生産者10人がせとかを栽培していて、このうち野村圭司(のむら・けいし)さんのおよそ10アールの温室でも収穫作業が始まっています。

(JA高知県香美地区果樹部せとか部会 野村圭司さん)
「初期のころに実を何個か落とす。それを落としてこういうサイズにする加減がちょっと(難しい)。水分管理が重要になってくるんじゃないかな」

糖度が高まる去年9月以降の天候に恵まれ、今年は一般的なみかんの11度より1度高い12度ほどの糖度になりました。

おいしいせとかを見分けるポイントも教えてもらいました。色が濃く皮の粒が細かいこと、またへたが小さいものがおいしいということです。

(JA高知県香美地区果樹部せとか部会 野村圭司さん)
「(果汁たっぷりで)ジュースといっても過言ではないけど、口いっぱいに広がる果汁と濃い味を楽しんでいただけたら」

2月下旬には収穫最盛期を迎え、3月末まで出荷が続くせとか。県内の量販店などで一玉400円から500円ほどで購入できるということです。

(JA高知県香美地区果樹部せとか部会 野村圭司さん)
「とてもおいしいので食べてください!」