国連のグテーレス事務総長は、パレスチナ問題などをめぐって続く安全保障理事会での対立を「過去最悪」だと批判し、改革の必要性を訴えました。

国連 グテーレス事務総長
「安保理が分断に陥るのは初めてではない。しかしこれは最悪だ」

国連安保理では、ウクライナやパレスチナ問題で拒否権を持つ常任理事国の足並みがそろわず、一致した行動がとれていません。

グテーレス事務総長はこうした状況について「過去最悪」と批判、「機能不全はより深刻で危険だ」として改革の必要性を訴えました。

そのうえで、「メンバーの意見に大きな隔たりがある場合にも、安保理が成果をあげられるよう議論の進め方を見直す必要がある」としています。

また、グテーレス氏は常任理事国にアフリカの国が入っていない現状についても「受け入れられない」と批判しました。