闇金融を利用するも友人の借金の返済期限に間に合わない…絶望を感じた
なぜ、広域強盗に関与することになったのか、被告人質問でその経緯を説明していった。被告には犯行前、友人や消費者金融などに借金があったのだという。闇バイトに手を染め、事件に加担することになったもともとのきっかけはこのためだった。
― 借金の原因は?
生活費や、遊びに誘われて借りていました。
― なぜお金が必要だったのですか?
食費やバイトの交通費です。
― 誰にいつまでに返さなければならなかった?
友人Aに38万円で2022年10月15日あたり、友人Bの40万円は10月25日と11月後半に半々ずつです。
― 期日までに返せなくなっていたのですか?
はい。
― なぜ借金を返せなくなりましたか?
アルバイトをクビになってしまいました。
借金が返せなくなった結果、やがて闇金融にも手を出すようになったという。
― 闇金融に抵抗はありませんでしたか?
友人Aの返済期限に間に合わない。(借金を)何をしても返せと言われていたのでそれだったらと。
― そんなことを言う友人なのですか?
そういう金額だったので。
なんとか友人Aに対する借金は返済したものの、友人Bに対する借金は返すことはできなかった。そこで友人Bに「今月、どうしても返せないから待ってほしい」と伝えたという。
― 友人Bは何と言いましたか?
「 ”闇バイト” とか臓器売ったりがあるでしょう」と言われました。
― それであなたはどうしましたか?
友人Bの目の前で臓器を売ることを調べたが、すぐにできることではなくて、”闇バイト” もすぐにはできないと伝えました。
両親のお金から返済できないのかと友人に迫られ、母親のキャッシュカードを盗み、ATMに向かったこともあった。
結局、新しいアルバイトも見つからず、闇金融取り立てが厳しかったことなどから最初の返済期限から1か月たっても返済することができなかった。
― 友人Bには何と言われましたか?
「こっちも本当にお金に困っているからなんとかできないの? 闇バイトとかできない?」と言われました。泣きながらお願いしたら、「わかった。だけど俺もクレカの返済があるから、お前が返せなかったら俺自身もブラックリストにのってしまう」と。
― 次の返済期限は?
12月25日あたりです。
もともとの返済期限から約2か月延長してもらうことに。昼夜連勤できる交通警備の仕事の面接に向かうも、昼間の仕事は現在募集していないことや研修期間は給料が安いということが分かり、借金40万円の返済はとうてい間に合わないと絶望した。














