精神科専門医 田中氏:
本人の“困り感”ということになると思います。だから心配性だとある程度回数が少なくて済んだりとか、時間も数分で済んだりすると思うのですが、強迫性障害になると1時間以上とか時間がかかったり、回数が何十回になったりということがあります。

井上貴博キャスター:
こういう症例は、自分で止めたいと思っていても止められないんですか?

精神科専門医 田中氏:
「そこまでやらなくてもいいのにな」と思いながらということもあるんですけど、そうじゃなくて、何かとにかくやっちゃうっていう人もいます。人によって違うっていうところなんですよね。

萩谷麻衣子 弁護士:
私がドアの鍵を閉めたか何度も確認していて、それこそ電車に乗ろうとしたのにもう1回家に帰り、また駅に戻っても「やり忘れたかな?」って戻ることを2、3回やることもあるんですけど、それはやっぱり単なる心配性なのでしょうか?

精神科専門医 田中氏:
度がすぎる心配性って感じですかね。2、3回だったらまだ大丈夫かなって感じなんですけど、本当に病気だとすると2、3回じゃなくて、10回も20回もという感じになります。

そうなると、何回も駅と自宅を往復することになるので、確認作業のために例えば30分とか1時間早く起きるといった計算が始まると、生活にだんだん侵食してくることがあります。