侍ジャパン井端弘和監督(48)が7日、西武の宮崎・南郷キャンプの視察に訪れた。井端監督は囲み取材後、当初は予定になかったが、急きょブルペンに向かい、平良海馬(24)、高橋光成(27)、甲斐野央(27)、ドラフト1位ルーキー・武内夏暉(22)らの投球を視察した。
中でも昨シーズンから先発に転向した平良について「力は十分持っている選手、現状は先発しか考えていない」と代表候補に入っていることを明かした。平良は今キャンプ初のブルペン入り。「暖かいので状態もいい感じです。スピードも出ていたので、手応えはだいぶいいですね」と淡々と話してくれた。井端監督が見守る中で46球を投じ「ストレート、変化球のキレは全部いい感じです」と状態は良好だという。投げ終わった後には井端監督のところに挨拶に向かい、「ご無沙汰してます」と二人で談笑する様子もみられた。
3月6・7日には欧州選抜との強化試合を控え、有力候補でもある平良は「本当に出たいですし、シーズンに支障のないようにいい調整をしたい」と意気込んだ。昨シーズン中継ぎから先発に転向した右腕は「(代表での)先発や中継ぎのこだわりはない」と代表入りを熱望。
昨季チームトップの11勝を挙げた平良は新球種“ジャイロスライダー”を取り入れた。「スライダーより曲がらないスライダーみたいな感じです」と新球種について話し、「カットボールがあまり沈む球ではないのでカットボールよりは沈む、変化量は一緒って感じでジャイロスライダーを投げたいなってなりました」と取り入れた背景を明かした。もっと名前をカッコ良くと切り出し、新球を『Gスライダー』と自ら命名。東京五輪以来となる約3年ぶりの代表入りを目指すも「国際親善試合なので、シーズンに影響ないように気楽にやりたい」とマイペースに“海馬節”で締めた。














