糸満市の南部家畜市場でことし初めてのヤギの競りが行われ、供給量不足の影響から去年に続き高値がつきました。

ヤギの初競りには、買い付け人などおよそ150人が参加し、ヤギ生産の活性化を願って乾杯しました。
初競りの幕開けを飾る「華ヤギ」には、うるま市で飼育された176キロ、2歳の雄が選ばれ、28万2000円のご祝儀がつきました。
このあと130頭が競りにかけられ、買い付け人たちが肉付きや足腰の大きさなど体格を見極めて、次々に競り落とすと、雄ヤギの平均価格が9万1326円、1キロあたりの単価は1548円の高値となりました。
華ヤギを競り落とした卸売業者
「弊社の店舗ではよく販売していますし、それ以外に卸でも売れたりしています。今では、フランス料理店でも使ってもらったりしています」
肉用ヤギの研究者 砂川勝徳さん
「(ヤギの)刺身は、ヤギ汁と比べてヤギのにおいが薄いもんだから、観光客もみな刺身を食べるもんだから、非常に刺身が不足している状態」

ヤギ肉は食材としての人気が高まる一方、生産農家の高齢化や飼料の高騰などで供給量が減少していて、去年10月以降、価格の上昇が続いています。