地元の生産者とコラボし、様々なヒット商品を生み出してきた人気菓子メーカーが、新商品を開発し、市場に打って出た。その名も「世界を変えるカカオ」。チョコレート革命を目指した新たなチャレンジを追った。

素材にこだわり地元生産者とコラボ 人気商品続々

高知県香美市に、2023年10月、新しい工場が完成した。人気菓子メーカー「スウィーツ」の新拠点だ。従業員は約70人。創業以来、高知産の素材を使ったスイーツを手がけ、人気を集めている。

そのトップに立つのが、春田聖史社長(59)だ。大阪大学を卒業後、大手電機メーカーに勤めていたが、31歳のときに故郷に戻り、スイーツ業界に飛び込んだ。自らを「営業マン」と呼び、商品PRのため、飛び回っている。

「世界を変えるカカオ」を開発したスウィーツ春田聖史社長

注目されるきっかけとなったのは、高知県田野町のカリスマ塩職人、田野屋塩二郎さんの完全天日塩を使った「田野屋塩二郎シューラスク」。

このスイーツは、2016年の「にっぽんの宝物JAPAN大会」と、2018年の「おみやげグランプリ」で、ともに日本一を獲得。

また、雪ヶ峰牧場の牛乳を使ったアイスブリュレは、「ニッポン全国ご当地おやつランキング」第一位に。

更に、室戸市のサツマイモ=西山金時を使ったロールケーキは、2023年、シンガポールで開かれた「にっぽんの宝物世界大会」スイーツ部門で悲願のグランプリを受賞した。

そんな春田社長の次なる挑戦が、「チョコレート革命」だ。